ICT事業

ICT事業
ICTの時代をドローンとともに
弊社はドローンを用いた各種調査業務も併せて行っており、橋梁点検技術のみならず、ドローン空撮技術も兼ね備えています。ICT技術を活かした生産性の向上、安全性の向上を目標として、日々の業務に取り組んでおります。ドローンによる空撮は、これまで撮影が困難であった箇所の撮影を容易に行うことができるため、今後、欠かせないスキルになっていきます。
弊社が運営するセキド富山では、DJI社製各種ドローンの販売のほか、スキルを磨くために必要な基礎的な操縦技術から高度なテクニック、そして、趣味としてドローンを飛行させたいといったお客様それぞれのニーズに合わせた講習を提供いたします。ドローンの価値や操作する楽しさを伝えられるよう、誠心誠意努め、アフターフォローも適切かつ丁寧に行います。

用途別に橋梁点検型、全天候型、磁気探査型の
自社製ドローンINSPECTOR αⅠ〜Ⅲ

INSPECTOR αⅠ(橋梁点検型)

INSPECTOR αⅠ
(橋梁点検型)

自社開発のオリジナルドローン第1機。橋梁点検の需要増大に伴い、コストの縮減が求められたことから、開発に至りました。飛行時間(搭載物無し)は約10分、耐風性能(搭載物無し)は10m/sの性能を有します。画像処理技術との併用により撮影距離5mの画像から0.20mm未満のひび割れを検測可能です。

特徴
  • 橋梁点検専用のため、カメラを上向きに搭載。
  • 高性能なカメラを搭載することにより薄暗い状況でも撮影可能。
  • 振動抑制装置の搭載により鮮明な画像の撮影が可能。
実績
  • 弊社にて運用中
  • 上向きのカメラが特徴的な機体です。
    上向きのカメラが特徴的な機体です。
  • 足場や橋梁点検車を不要とし、容易に橋梁床版の損傷状況を点検できます。
    足場や橋梁点検車を不要とし、
    容易に橋梁床版の損傷状況を点検できます。
INSPECTOR αⅡ(全天候型)

INSPECTOR αⅡ
(全天候型)

大日本コンサルタント株式会社・株式会社フルテック協同グループが開発した「全天候型ドローン」は、国土交通省が自然災害の即時監視を目的として実施した「革新的河川管理プロジェクト」において、強風降雨域での飛行実証試験をクリアし、国土交通省が定める発注仕様を満たすものとして、今年3月に北海道開発局帯広開発建設部が道内で初めて採用され、今年度から、十勝川流域の防災管理に活用され実績をあげています。フルテックが開発を担当した機体では、空気抵抗性や転倒安定性を向上させることにより、風速15m/secの強風降雨時における遠隔自律航行が可能です。また、100m上空から地上分解能3mmの画像を、2.5km圏内まで同時通信できる機器を搭載しています。

特徴
  • 風速15m/sでの安定飛行能力、及び降雨時での防水性能を有している。(国土交通省 革新的河川管理プロジェクトの実証実験により確認済み)
  • 風速15m/sに耐えるための特殊な機体構造。
  • カメラは機体下部に搭載。(仕様によりカメラの変更が可能)
実績
  • 国土交通省 北海道開発局 帯広開発建設部に大日本コンサルタントを通して納品(2018.3)
  • 国土交通省 中国地方整備局 浜田河川国道事務所より直接受注(2018.9)
  • モーターを下向きで取り付けており、可動部の雨水の侵入を防ぎます。
    モーターを下向きで取り付けており、 可動部の雨水の侵入を防ぎます。
  • 納品後は災害状況の把握に活用され、迅速な情報共有に貢献しております。
    納品後は災害状況の把握に活用され、
    迅速な情報共有に貢献しております。
IINSPECTOR αⅢ(磁気探査型)

INSPECTOR αⅢ
(磁気探査型)

国内初の「物理探査型ドローン」として、空中磁気マッピングに成功した機種です。地磁気の変化を高い確度で測定することができ、火山活動や地殻変動の監視ならびに変状時の地磁気検測が可能です。飛行時間(搭載物無し)は約20分、耐風性能(搭載物無し)は10m/sの性能を有し、機体下部に機材搭載スペースを設置しています。

特徴
  • 探査用の機器を搭載するためのフレーム構造。
  • オートパイロット装置搭載。
実績
  • 弊社にて運用中
  • 有珠山での空中磁気探査(産総研にて実施され、大日本コンサルタントが受注)(2018.05)
  • 最大5.7kgの搭載能力を有する機種です。
    最大5.7kgの搭載能力を有する機種です。
  • 有珠山にて実証実験を行いました。
    有珠山にて実証実験を行いました。
ICT事業

システム構成

システム構成

システム操作は、基本2人1組でを行います。1名は機体操縦に専念もう1名はカメラモニタをチェックしながら撮影いたします。資格保有者がいずれも無線にて操作します。

  • カメラモニタでもリアルタイムでチェック。
    カメラモニタでもリアルタイムでチェック。
  • プロポの画面を通して操作します。
    プロポの画面を通して操作します。

ドローンによる撮影画像

複数の撮影画像を
1枚に合成することも可能です

撮影画像を合成し損傷図作成に
活用することも可能です。

画像解析技術

画像解析技術

最新の画像解析技術で
コンクリートのひび割れを高度で簡単に調査。

大成建設「t.WAVE®

デジタル画像からひび割れ幅や長さを高精度に検出・評価するシステム、大成建設の「t.WAVE®」を利用しています。目視による点検よりも、定量的で再現性の高いデータが得られ、従来の画像解析技術よりも、精度よくひび割れを検出することができます。以下のような特徴があります。

大成建設「t.WAVE」大成建設「t.WAVE」
独自のひび割れ画像解析手法
従来の画像解析技術では、撮影画像の画素が持つ輝度情報からひび割れを判別しているため、コンクリートの汚れや色の濃淡によりひび割れの抽出制度にばらつきが生じます。本技術は、この影響を排除するために、ガボールウェーブレット変換を用いた画像解析手法を用いることで、より高精度にひび割れを検出することを可能にしました。
遠方からの撮影画像でもOK
高所や障害物がある場所など、遠方からの撮影画像でも、画像分解能が同等であれば、ひび割れ検出精度は同等です。
高い再現性
画像分解能0.8mm/pixelの撮影画像から、幅0.2mm以上のひび割れの検出が可能です。そのため、同一場所での解析結果の再現率が95%以上と高く、ひび割れの経時変化を素早く把握できます。

富士フイルム「ひびみっけ」

AI活用の画像解析によってインフラ構造物の損傷を自動検出する社会インフラ画像診断サービスの「ひびみっけ」。撮影した画像からチョークまたはひびを検出、長さと幅を自動で積算し、CADデータに出力することにより、構造物の点検業務を効率よく進めることができます。

富士フイルム「ひびみっけ」富士フイルム「ひびみっけ」
AI診断技術

AI診断技術

高精度のAI診断支援技術を共同開発
フルテック・インテック「橋梁損傷原因のAI診断支援技術」

NETIS登録番号 KK-230058-A

株式会社フルテックは株式会社インテックと共同で「橋梁損傷原因のAI診断支援技術」を研究開発しました。この技術は、AI診断モデルに橋梁の損傷状況などの必要情報を入力することで、即座に損傷要因の発生の可能性の一次判定を行い、その結果を出力する技術です。

「橋梁損傷原因のAI診断支援技術」の概要
「橋梁損傷原因のAI診断支援技術」の概要
診断対象
損傷原因の種別 アルカリシリカ反応(ASR)
※将来、その他の要因にも対応予定
部材 コンクリート橋の主桁、
床板、下部構造
「橋梁損傷原因のAI診断支援技術」の特長
  1. ①設計情報、環境情報、損傷情報の3種類の情報による診断
    ひび割れなどの損傷情報だけでなく、コンクリートの損傷発生に影響を与える設計、および周辺環境に関する情報も加味した学習データからAIモデルを生成、診断精度を向上させています。
  2. ②CADファイルから損傷情報を入力可能
    ひび割れなどの損傷情報を記載したCADファイル(損傷図)から損傷情報を入力可能です。ひび割れの密度など、診断に必要な損傷情報をCADファイルから自動計算して入力するため、システム利用にかかる負担を軽減できます。なお、CADファイル作成にあたっては、「ひびみっけ」や「t.WAVE®」など画像解析システムの使用が効果的です。
  3. ③診断理由の提示
    従来のAI技術では、診断結果についての根拠や理由を説明できないという課題がありました。本技術では、診断結果だけでなく、診断理由を提示します。
「橋梁損傷原因のAI診断支援技術」の利用イメージ

1

現地調査

写真撮影、損傷の記録等による
現地での損傷状況の記録。

現地調査

2

CADファイル作成▶情報入力
分類 入力項目 入力例
設計情報 部材の種別 主桁
コンクリートの材料 PC
環境情報 桁下条件 河川
緯度/経度 36
損傷情報 ひび割れの形状・角度/2方向 あり
最大ひび割れ密度 2.20m/m2

現地調査の結果に基づいて、必要情報を入力。
※入力項目は一部の例です。

3

一次判定結果の出力
診断項目 出力例
ASR発生の可能性 一次判定結果 可能性 高い
AIスコア 7.8
結果の理由
(結果に大きな影響を与えた入力情報)
◎ひび割れの形状・角度 /2方向:1.4
◎最大ひび割れ密度/1.0

※入力項目、および結果の理由に表示される項目の例は、AIモデルの改善により変更になる場合があります。

「橋梁損傷原因のAI診断支援技術」を活用して提供を開始した「橋梁損傷原因のAI点検システム」では、ASR(アルカリシリカ反応)を対象にAI診断を実施しています。ASR(アルカリシリカ反応)による損傷事例が多い富山ならではの技術として、システムリリースしております。

遠隔操作技術

遠隔操作技術

遠隔地から映像と音声を双方で伝送

ドローン本体に搭載された遠隔制御装置と地上の中継機を介してインターネットに接続することで、場所の制約を受けずに、専用操作機(パソコン)からドローンのカメラ操作を行います。カメラ映像については、ドローンの送信機と画像転送装置を接続し、インターネットを介して遠隔地のビデオモニターにドローンの高画質映像をリアルタイムで表示する技術です。また、画像転送装置の回線を利用し、映像のみならずドローン操縦者と遠隔地のカメラ操作者間にて音声通話を可能となります。

遠隔地から映像と音声を双方で伝送
国土交通省 点検支援技術性能カタログ掲載技術
千葉県八千代市消防署での実験例
  • 遠隔現場での光景イメージ。
    遠隔現場での光景イメージ。
  • 本部からの操作指令。
    本部からの操作指令。
システムの特徴
●遠隔地からカメラ操作が可能。
●ドローンからのカメラ映像をリアルタイムに遠隔地に高画質にて表示可能。
●現地のドローン操縦者と遠隔地のカメラ操縦者間で音声での指示や確認等の情報共有が可能。
TV会議システムLoopGate

TV会議システム
LoopGate

クリアな音質と高画質!
誰でも簡単に扱える「ワンタッチ操作」。

ハイレベルな画質・音質を実現しつつ、誰でも使える「簡単操作の専用機」と、機能を絞り込んだ「シンプル設計のWeb会議」を組み合わせて使える、幅広い用途に対応可能な会議システムです。複雑な設定や機能などを排除したシンプル設計。機器を使い慣れていない方でも、抵抗感なくワンタッチ操作で接続できます。

ワンタッチで簡単接続
ワンタッチで
簡単接続

途切れることの少ない接続安定性で、
重要な会議やイベントに最適。

パソコンのようにテレビ会議以外に動作しているシステムがないため、端末スペックに依存されず接続が安定します。接続安定性から、会議室に据え置いて多地点の会議室同士をつなぎ、会議室などに複数名が集まり、相手とつないで行うような多人数対多人数という重要な会議が得意です。準備をして望み常時接続のイベントなど、接続トラブルをできる限り抑えて安定させたい場合に有用です。

システムの特徴
  • 複雑な設定や機能などを排除したシンプル設計
  • 回線品質に左右されることない音質
  • 100名規模の大会議室での利用も可能
  • AESによる暗号化で安心のセキュリティ
  • 必要な時につながるサポート体制
  • 途切れることの少ない接続安定性で、重要な会議少ないやイベントに最適。
  • 途切れることの少ない接続安定性で、重要な会議少ないやイベントに最適。

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